平成24年度「全国安全週間」における経営トップパトロールが実施されました。
今年度の全国安全週間は、厚生労働省主唱で昭和3年に実施されて以来85回目を迎えています。
当社では、経営トップパトロールを7月2日首都圏土木支店、首都圏建築支店、大阪支店、
4日に東北支店、首都圏建築支店の4支店、8作業所において伊藤社長、安藤専務、中出常務による
パトロールを実施しました。
① 伊藤社長、本多安全環境部長
今年度の当社の安全衛生管理基本方針と安全スローガンは、安全管理の原点に立ち返り、
明確な計画立案と現地確認の徹底を推進しています。
また、今年の全国安全週間は、「ルールを守る安全職場 みんなで目指すゼロ災害」をスローガンに
全国展開されます。
そこで、皆さんにお願いしたいことが、3点あります。1つ目は、職長、安全衛生責任者、
作業主任者 は、職務を遂行していただく。
2つ目は、自分自身が怪我をしないよう、作業手順、決められたルール、与えられた指示を守ること。
3つ目は、パトロールで指摘された事は、すぐに是正や改善を行うこと。
「災害は、絶対に防ごう!」の強い信念を皆が持ち、声を掛け合い、連携して、
「災害のない働きがいのある現場」を築きあげてください。
【講評時 職員へ】
シールドやトンネル工事で悲惨な事故が起きている。我々、元請けの施工管理体制や
本支店の支援体制が問われている。現場任せではないか。
背景には「現場力の弱体化」が見られる昨今、「現場での見落とし」を支援するよう、
本支店での十分な指導や確認をお願いしたい。
深さ51.3m)とトンネル式の貯留管を泥土圧シールド工法(L=3.3km、φ7.5m、V=13.5万㎥)で
築造するものである。
上部を首都高速で囲まれた狭い施工ヤードに250台/日の車両の出入りがあり、
今後も関係車両の管理や資機材の配置、整理整頓を徹底してもらいたい。
②熱中症対策は、WBGT表示や携帯型熱中症計でリアルタイム情報把握、
坑内各所に送風・冷風器の設置等、設備や教育で、予防へ向け積極的に取り組んでおり良好である。
③施工ヤードの上部にある首都高速道路の桁に対し、残土搬出のバックホウには、
ブームに接近警報装置(センサー)や、後方確認用モニターカメラが装備され活用されている。
〈指導事項〉
①発進立坑地上部、油圧ホース降ろし口において、不要な開口箇所は、養生すること。
②ベルトコンベアによる排土において、鋼製枕木上の泥受け用コンパネは、
補強及びずれ落ちない様に処置のこと。
③連続ベルトコンベア下部の支柱に設置しているロープは、開口明示や危険表示を
はっきりさせること。
④坑内軌条横断部通路は足場板敷きの端部明示と鋼製枕木からの高低差が最大2.2mあるので、
端部からの墜落防止措置のこと。
新築病院(RC造、地下1階、地上8階)を新設する工事である。
既設病院の建物とは、3mしか離れておらず、振動・騒音・臭気について最大限の配慮と
工夫が必要である。
②今後、既設病院側の足場や型枠支保工の組立解体等、近接部施工に関しては騒音や人の話声、
振動等に配慮し、十分な打合せと周知徹底させて進めていくこと。
③建築の現場では、特に「有言実行」(有言不実行、不言実行、不言不実行ではいけない!)を
お願いしたい。
〈指導事項〉
①「手足元注意」等、KY用紙への記入が目立つので、繰り返し指導すること。
②土留め鋼矢板(SP)の施工個所周辺が溝掘り状態になっているので、
横断通路を確保すること。
③工事出入口は、朝方、来院者の往来があるので、工事関係車両との
トラブルがないよう管理を継続のこと。
④今後、基礎杭(スーパーキング工法)の杭頭部鋼管内の作業については、
作業手順や施工検討を十分に行ってから実施のこと。
② 安藤専務、星安全環境部担当部長
昨年度から、今年度に入っても引き続いて作業員さんの不安全行動や注意不足で
災害が発生しています。
いくら立派な計画や手順を作っても、それをみなさんに守って戴かないと、災害は無くなりません。
全国安全週間のスローガンに「ルールを守って」、当社の年度スローガンにも
「基本ルールをみんなで守り」とあります。
日増しに暑くなり、熱中症の心配もありますが、ここに居られる皆さんには、
「ルールを守って」最後まで無災害で工事を完成させて戴きますよう、お願いします。
終業時間の制限は22時まで。敷地内一方通行やその他の基地内の規則を守らなくてはならない。
②足場がきちんと設置されており、現場全体がきれいな印象を受ける。
③管理の基本となる安全衛生日誌は追加指示や、その確認は良く記入されている。
具体的で、実施することが明確になるような表現に努め、PDCAが確実にまわることを
意識して管理し、無災害で完成させて下さい。
〈指導事項〉
①別発注業者に足場を使用させるなどがあり、工事調整など統括管理を自主的に行っている。
統括管理の責任区分を明確にし、覚書等を取り交わしておいた方がよい。
②車寄せの上に架設してある足場の解体は、外足場を設置してから行うなど、
手順を良く検討して実施して下さい。
また外部足場解体の際は、屋上での作業が完了しているかを良く点検して下さい。
(墜落死亡の事例あり)
③安全日誌の写しは協力会社に配付し、指示が確実に伝わるようにすること。
④外足場屋根下の最上部は支柱が10㎝位突出しているので、プラスチックキャップで養生すること。
管理状況の良いことが伺える。
②当日、山止の作業主任者が配置され、直接指揮、点検、監視などの職責はきちんと
認識し管理している。
作業手順書に危険度の高い作業を特定し、それぞれの作業計画も明記し、職員も監視している。
今後、構築が始まっても作業監視指導がきちんと行われる体制をとって戴きたい。
③埋設物撤去の影響もあり工程管理が厳しい現場である。現地確認の徹底とみんながルールを守り、
無災害で完成させて下さい。
〈指導事項〉
①山止めの腹起こしに上がって作業するにあたり、昇降設備を再検討すること。
(作業台(4脚)では、安定性に欠けるため、移動梯子に転位防止用のフックを取付けて
使用してはどうか)
②山止内の掘削の進捗に伴い、掘削盤の状況が悪くなってくることが予想される。
今日はミニクローラクレーンで掘削盤上で山止材を吊る作業をしていたが、今後部材の大きさ、
地盤の状況を良く見て作業方法、使用機械の適否を判断し、対応して下さい。
③作業箇所を表す「~通り/ブロック」等は、新規入場者に判りやすい「見える化」をお願いします。
③ 安藤専務、本多安全環境部長
労働災害は、全国的には、減少しており、当社でも昨年度12件で前年より2件の減少をしている。
最近の災害の傾向として、要因としては、設備面よりも、人の不安全行動によるもので
災害が発生している。
全社的に、職員が現場全体をよく見ていない、また、目が行き届いていないのではないかと、
気になっている。
設備の不良は、全員で注意を払い、コミュニケーションを取り合って、すぐ改善し、
後で悔いの残らないようにしてもらいたい。
また、不安全行動については、職長さんは、作業員を良く指導していただきたい。
今年度の当社安全スローガン及び全国安全週間のスローガンにもあるように、
「基本ルールを守る」を徹底していただきたい。
(φ5.56m、延長1,339.6m 並列)で施工する工事である。シールド掘進が本格的になると、
2路線(東行、西行)のセグメント等、資機材の投入が頻繁になることが予想されるので、
投入口や斜横断トラバーサの整備と、作業所ルールを確立させること。
②過去のシールド工事の災害事例を活用した安全教育を積極的に行い、同種災害を防止すること。
③回転系の工具(サンダー、草刈り機)による災害が発生している。保護具(メガネ、マスク等)と合わせ、
適正な使用状況を常に確認してもらいたい。
〈指導事項〉
①朝礼広場にワンポイントKY個人ボードが掲示されているが、「足元注意」の記載が目立つ。
繰返し指導やWK運動(九州支店)等を参考にしてマンネリ化を防止していくこと。
②酸素、アセチレンガスボンベカバーを取付け、直射日光を避けて配置のこと。
③油圧ホース、キャプタイヤを収束するロープは、マニラロープやクレモナロープで統一すること。
(トラロープの使用禁止)
④№2出入口部の切梁上の親綱は、支点間を10m未満にすること。
下水道処理施設の災害復旧(津波対策)工事である。
施工箇所が、いろいろな構造物に14ヶ所点在している。
沈砂池ポンプ棟の地下2階では、全員防護マスクを着用し職員や職長は
ガス検知器(12ケ)を携帯して作業している。
箇所毎の危険要因も多様であり、作業打合せを密に行い、安全指示を明確に行い
現地確認を必ず行うこと。
②換気設備(送気、排気)は、生命を預ける装置である。点検整備を確実にすること。
また、送風機の稼働状況を一目で確認できるよう、管口にリボン等の設置(見える化)等、
工夫すること。
〈指導事項〉
①地下部で作業している際、緊急退避させる合図方法(笛、サイレン、回転灯等)のバックアップも
含め検討し、周知すること。また、病人、けが人を搬送できる担架も配備すること。
②有害ガス暴露対策に関しては、緊張感を持続させる工夫(避難訓練等)をすること。
また、濃度測定においては、正確に測定されていることが重要であり、
操作方法の周知や計器の校正等、適切に行うこと。
③使用機械類(高所作業車等)の未使用日の点検簿は空欄とせず斜線にすること。
(点検の必要がないのか、点検漏れか判別できない)
④既設構造物や機械類を損傷させないよう、飛来落下には留意すること。
施工個所により、落下させない方策(工具類に落下防止ワイヤーを付ける等)や養生を講じること。
④ 中出常務、星安全環境部担当部長
やってはいけないのですと言うことを今でも、小学校で教えています。
皆さんが赤信号の時に、「誰も見ていないから渡ってしまおう」というのは、
「だめですよ」と言うことです。
要は、ルール決まり事は、誰も見ていなくても自分の心に決めて守りきるということです。
全国安全週間のスローガンに「ルールを守る安全職場・・・」、当社のスローガンでは
「基本ルールをみんなで守り・・・」とある。
両方に「ルールを守る」という言葉がある。皆さんが現場の中で、
「誰も見ていなくても作業手順をきちんと守ってください」と言うことを、
この安全週間を契機として、いつも心に持って行動してもらえれば、怪我もしないし、
事故も起こさないということを再認識して戴きたい。
異常の場合は携帯電話警報が来るシステムを導入している。
過去に風でアンチが営業線に飛んだ事例もあるので、足場組立作業の手順でも、
風に対する対策を検討し万全を期して貰いたい。
②現場は狭いながらも整理整頓され、大きな指摘事項はないが、今後高層となるので、
足場の足元をしっかり固めて戴きたい。
〈指導事項〉
①管理のPDCAがきちんと回る様に、安全衛生指示は具体的な表現にすること。
安全日誌の前日打合せの写しを協力会社に配付し、朝礼でもれなく作業員に伝えること。
KYについても抽象的な表現にならないよう、作業員に指導すること。
②協力会社の提出書類に記入漏れ、保険の写しに期限切れ等が散見される。
所定のチェックシートをきちんと使用し、点検整備すること。
支店はパトロール時に指導すること。パトロール者のレベルアップ教育を行ない、
作業所に指導漏れが無いように良く点検して貰いたい。
③手順検討会で、重点監視が必要な手順を決め、専任作業監視を推進すること。
管理の基本である安全衛生日誌では、当日指示とその確認は良く記入されているが、
前日打合せた安全指示事項欄には、具体性に欠ける表現がある。
PDCAサイクルをきちんと回すことを意識して、出発点のP計画(指示)は、
実施が確認できる表現にするようにして貰いたい。
②KY用紙の裏面に前日打合わせした日誌の写しをプリントして、
作業員にきちんと伝わるようにと配慮している。
KYでは行動目標が具体的な表現が出来るようになるまで、根気よく指導継続して貰いたい。
〈指導事項〉
①ブラケット足場上での作業は、安全帯使用を徹底させること。
重点危険工種の作業手順パトロールが実施されていない。
支店は安全衛生管理委員会等で、現場都合を優先に計画し漏れが無いよう点検指導すること。
②施工階の足場内側に物体落下防止の幅木が無い部分があるので是正すること。
③協力会社の提出書類に記入漏れ等が散見される。所定のチェックシートをきちんと活用し、
点検整備すること。支店はパトロール時に点検指導すること。
④手順検討会で、重点監視が必要な手順を決め、専任作業監視を推進すること。
当社では、経営トップパトロールを7月2日首都圏土木支店、首都圏建築支店、大阪支店、
4日に東北支店、首都圏建築支店の4支店、8作業所において伊藤社長、安藤専務、中出常務による
パトロールを実施しました。
① 伊藤社長、本多安全環境部長
首都圏土木支店 麻布シールド(作)、首都圏建築支店 柏戸病院(作)
伊藤社長《講話の要旨》
全国安全週間社長メッセージより:今年度の当社の安全衛生管理基本方針と安全スローガンは、安全管理の原点に立ち返り、
明確な計画立案と現地確認の徹底を推進しています。
また、今年の全国安全週間は、「ルールを守る安全職場 みんなで目指すゼロ災害」をスローガンに
全国展開されます。
そこで、皆さんにお願いしたいことが、3点あります。1つ目は、職長、安全衛生責任者、
作業主任者 は、職務を遂行していただく。
2つ目は、自分自身が怪我をしないよう、作業手順、決められたルール、与えられた指示を守ること。
3つ目は、パトロールで指摘された事は、すぐに是正や改善を行うこと。
「災害は、絶対に防ごう!」の強い信念を皆が持ち、声を掛け合い、連携して、
「災害のない働きがいのある現場」を築きあげてください。
【講評時 職員へ】
シールドやトンネル工事で悲惨な事故が起きている。我々、元請けの施工管理体制や
本支店の支援体制が問われている。現場任せではないか。
背景には「現場力の弱体化」が見られる昨今、「現場での見落とし」を支援するよう、
本支店での十分な指導や確認をお願いしたい。
~ 麻布シールド(作) ~
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〈講評〉
①港区を流れる古川流域の雨水対策として、河川下30~40mを発進立坑(オープンケーソンφ14m、深さ51.3m)とトンネル式の貯留管を泥土圧シールド工法(L=3.3km、φ7.5m、V=13.5万㎥)で
築造するものである。
上部を首都高速で囲まれた狭い施工ヤードに250台/日の車両の出入りがあり、
今後も関係車両の管理や資機材の配置、整理整頓を徹底してもらいたい。
②熱中症対策は、WBGT表示や携帯型熱中症計でリアルタイム情報把握、
坑内各所に送風・冷風器の設置等、設備や教育で、予防へ向け積極的に取り組んでおり良好である。
③施工ヤードの上部にある首都高速道路の桁に対し、残土搬出のバックホウには、
ブームに接近警報装置(センサー)や、後方確認用モニターカメラが装備され活用されている。
〈指導事項〉
①発進立坑地上部、油圧ホース降ろし口において、不要な開口箇所は、養生すること。
②ベルトコンベアによる排土において、鋼製枕木上の泥受け用コンパネは、
補強及びずれ落ちない様に処置のこと。
③連続ベルトコンベア下部の支柱に設置しているロープは、開口明示や危険表示を
はっきりさせること。
④坑内軌条横断部通路は足場板敷きの端部明示と鋼製枕木からの高低差が最大2.2mあるので、
端部からの墜落防止措置のこと。
~ 柏戸病院(作) ~
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〈講評〉
①商業施設とマンションが隣接するなかで、既設病院を残したままの残敷地に新築病院(RC造、地下1階、地上8階)を新設する工事である。
既設病院の建物とは、3mしか離れておらず、振動・騒音・臭気について最大限の配慮と
工夫が必要である。
②今後、既設病院側の足場や型枠支保工の組立解体等、近接部施工に関しては騒音や人の話声、
振動等に配慮し、十分な打合せと周知徹底させて進めていくこと。
③建築の現場では、特に「有言実行」(有言不実行、不言実行、不言不実行ではいけない!)を
お願いしたい。
〈指導事項〉
①「手足元注意」等、KY用紙への記入が目立つので、繰り返し指導すること。
②土留め鋼矢板(SP)の施工個所周辺が溝掘り状態になっているので、
横断通路を確保すること。
③工事出入口は、朝方、来院者の往来があるので、工事関係車両との
トラブルがないよう管理を継続のこと。
④今後、基礎杭(スーパーキング工法)の杭頭部鋼管内の作業については、
作業手順や施工検討を十分に行ってから実施のこと。
② 安藤専務、星安全環境部担当部長
大阪支店 (建築) 奈良防衛庁舎(作)、(土木) 三宝処理場27(作)
安藤専務《講話の要旨》
第85回の全国安全週間に基づき、本社でもパトロールを実施しています。昨年度から、今年度に入っても引き続いて作業員さんの不安全行動や注意不足で
災害が発生しています。
いくら立派な計画や手順を作っても、それをみなさんに守って戴かないと、災害は無くなりません。
全国安全週間のスローガンに「ルールを守って」、当社の年度スローガンにも
「基本ルールをみんなで守り」とあります。
日増しに暑くなり、熱中症の心配もありますが、ここに居られる皆さんには、
「ルールを守って」最後まで無災害で工事を完成させて戴きますよう、お願いします。
~ 奈良防衛庁舎(作) ~
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〈講評〉
①現場は、敷地内の入退場管理が防衛省により行なわれており、現場の朝礼は8:45からとなる。終業時間の制限は22時まで。敷地内一方通行やその他の基地内の規則を守らなくてはならない。
②足場がきちんと設置されており、現場全体がきれいな印象を受ける。
③管理の基本となる安全衛生日誌は追加指示や、その確認は良く記入されている。
具体的で、実施することが明確になるような表現に努め、PDCAが確実にまわることを
意識して管理し、無災害で完成させて下さい。
〈指導事項〉
①別発注業者に足場を使用させるなどがあり、工事調整など統括管理を自主的に行っている。
統括管理の責任区分を明確にし、覚書等を取り交わしておいた方がよい。
②車寄せの上に架設してある足場の解体は、外足場を設置してから行うなど、
手順を良く検討して実施して下さい。
また外部足場解体の際は、屋上での作業が完了しているかを良く点検して下さい。
(墜落死亡の事例あり)
③安全日誌の写しは協力会社に配付し、指示が確実に伝わるようにすること。
④外足場屋根下の最上部は支柱が10㎝位突出しているので、プラスチックキャップで養生すること。
~ 三宝処理場27(作) ~
|
〈講評〉
①安全日誌では、指示事項は具体的に表現してあり、改善・作業状況の確認も良く記載しており、管理状況の良いことが伺える。
②当日、山止の作業主任者が配置され、直接指揮、点検、監視などの職責はきちんと
認識し管理している。
作業手順書に危険度の高い作業を特定し、それぞれの作業計画も明記し、職員も監視している。
今後、構築が始まっても作業監視指導がきちんと行われる体制をとって戴きたい。
③埋設物撤去の影響もあり工程管理が厳しい現場である。現地確認の徹底とみんながルールを守り、
無災害で完成させて下さい。
〈指導事項〉
①山止めの腹起こしに上がって作業するにあたり、昇降設備を再検討すること。
(作業台(4脚)では、安定性に欠けるため、移動梯子に転位防止用のフックを取付けて
使用してはどうか)
②山止内の掘削の進捗に伴い、掘削盤の状況が悪くなってくることが予想される。
今日はミニクローラクレーンで掘削盤上で山止材を吊る作業をしていたが、今後部材の大きさ、
地盤の状況を良く見て作業方法、使用機械の適否を判断し、対応して下さい。
③作業箇所を表す「~通り/ブロック」等は、新規入場者に判りやすい「見える化」をお願いします。
③ 安藤専務、本多安全環境部長
東北支店(土木) 東西線卸町(作)、(建築)県南浄化センター災害復旧(作)
安藤専務《講話の要旨》
本日、全国安全週間の一環として、経営トップパトロールを実施させていただきます。労働災害は、全国的には、減少しており、当社でも昨年度12件で前年より2件の減少をしている。
最近の災害の傾向として、要因としては、設備面よりも、人の不安全行動によるもので
災害が発生している。
全社的に、職員が現場全体をよく見ていない、また、目が行き届いていないのではないかと、
気になっている。
設備の不良は、全員で注意を払い、コミュニケーションを取り合って、すぐ改善し、
後で悔いの残らないようにしてもらいたい。
また、不安全行動については、職長さんは、作業員を良く指導していただきたい。
今年度の当社安全スローガン及び全国安全週間のスローガンにもあるように、
「基本ルールを守る」を徹底していただきたい。
~ 東西線卸町(作) ~
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〈講評〉
①地下鉄東西線卸町駅部(掘削深さ17.5m)を開削工法で、薬師堂駅までの本線をシールド工法(φ5.56m、延長1,339.6m 並列)で施工する工事である。シールド掘進が本格的になると、
2路線(東行、西行)のセグメント等、資機材の投入が頻繁になることが予想されるので、
投入口や斜横断トラバーサの整備と、作業所ルールを確立させること。
②過去のシールド工事の災害事例を活用した安全教育を積極的に行い、同種災害を防止すること。
③回転系の工具(サンダー、草刈り機)による災害が発生している。保護具(メガネ、マスク等)と合わせ、
適正な使用状況を常に確認してもらいたい。
〈指導事項〉
①朝礼広場にワンポイントKY個人ボードが掲示されているが、「足元注意」の記載が目立つ。
繰返し指導やWK運動(九州支店)等を参考にしてマンネリ化を防止していくこと。
②酸素、アセチレンガスボンベカバーを取付け、直射日光を避けて配置のこと。
③油圧ホース、キャプタイヤを収束するロープは、マニラロープやクレモナロープで統一すること。
(トラロープの使用禁止)
④№2出入口部の切梁上の親綱は、支点間を10m未満にすること。
~ 県南浄化センター 災害復旧(作) ~
|
〈講評〉
①東日本大震災により被害を受けた、阿武隈川下流流域下水道県南浄化センターの下水道処理施設の災害復旧(津波対策)工事である。
施工箇所が、いろいろな構造物に14ヶ所点在している。
沈砂池ポンプ棟の地下2階では、全員防護マスクを着用し職員や職長は
ガス検知器(12ケ)を携帯して作業している。
箇所毎の危険要因も多様であり、作業打合せを密に行い、安全指示を明確に行い
現地確認を必ず行うこと。
②換気設備(送気、排気)は、生命を預ける装置である。点検整備を確実にすること。
また、送風機の稼働状況を一目で確認できるよう、管口にリボン等の設置(見える化)等、
工夫すること。
〈指導事項〉
①地下部で作業している際、緊急退避させる合図方法(笛、サイレン、回転灯等)のバックアップも
含め検討し、周知すること。また、病人、けが人を搬送できる担架も配備すること。
②有害ガス暴露対策に関しては、緊張感を持続させる工夫(避難訓練等)をすること。
また、濃度測定においては、正確に測定されていることが重要であり、
操作方法の周知や計器の校正等、適切に行うこと。
③使用機械類(高所作業車等)の未使用日の点検簿は空欄とせず斜線にすること。
(点検の必要がないのか、点検漏れか判別できない)
④既設構造物や機械類を損傷させないよう、飛来落下には留意すること。
施工個所により、落下させない方策(工具類に落下防止ワイヤーを付ける等)や養生を講じること。
④ 中出常務、星安全環境部担当部長
首都圏建築支店 レーベンハイム町田(作)、東建大山駅前(作)
中出常務《講話の要旨》
会津若松では、戦国時代から「ならぬことは、ならぬものです」=やってはいけない事は、やってはいけないのですと言うことを今でも、小学校で教えています。
皆さんが赤信号の時に、「誰も見ていないから渡ってしまおう」というのは、
「だめですよ」と言うことです。
要は、ルール決まり事は、誰も見ていなくても自分の心に決めて守りきるということです。
全国安全週間のスローガンに「ルールを守る安全職場・・・」、当社のスローガンでは
「基本ルールをみんなで守り・・・」とある。
両方に「ルールを守る」という言葉がある。皆さんが現場の中で、
「誰も見ていなくても作業手順をきちんと守ってください」と言うことを、
この安全週間を契機として、いつも心に持って行動してもらえれば、怪我もしないし、
事故も起こさないということを再認識して戴きたい。
~ レーベンハイム町田(作) ~
|
〈講評〉
①営業線近接工事で、トータルステーションによる線路の変位を15分毎に自動計測し、異常の場合は携帯電話警報が来るシステムを導入している。
過去に風でアンチが営業線に飛んだ事例もあるので、足場組立作業の手順でも、
風に対する対策を検討し万全を期して貰いたい。
②現場は狭いながらも整理整頓され、大きな指摘事項はないが、今後高層となるので、
足場の足元をしっかり固めて戴きたい。
〈指導事項〉
①管理のPDCAがきちんと回る様に、安全衛生指示は具体的な表現にすること。
安全日誌の前日打合せの写しを協力会社に配付し、朝礼でもれなく作業員に伝えること。
KYについても抽象的な表現にならないよう、作業員に指導すること。
②協力会社の提出書類に記入漏れ、保険の写しに期限切れ等が散見される。
所定のチェックシートをきちんと使用し、点検整備すること。
支店はパトロール時に指導すること。パトロール者のレベルアップ教育を行ない、
作業所に指導漏れが無いように良く点検して貰いたい。
③手順検討会で、重点監視が必要な手順を決め、専任作業監視を推進すること。
~ 東建大山駅前(作) ~ |
〈講評〉
①商店街に近接し、人通りが多く、工事車両の出入りに注意を払っている。管理の基本である安全衛生日誌では、当日指示とその確認は良く記入されているが、
前日打合せた安全指示事項欄には、具体性に欠ける表現がある。
PDCAサイクルをきちんと回すことを意識して、出発点のP計画(指示)は、
実施が確認できる表現にするようにして貰いたい。
②KY用紙の裏面に前日打合わせした日誌の写しをプリントして、
作業員にきちんと伝わるようにと配慮している。
KYでは行動目標が具体的な表現が出来るようになるまで、根気よく指導継続して貰いたい。
〈指導事項〉
①ブラケット足場上での作業は、安全帯使用を徹底させること。
重点危険工種の作業手順パトロールが実施されていない。
支店は安全衛生管理委員会等で、現場都合を優先に計画し漏れが無いよう点検指導すること。
②施工階の足場内側に物体落下防止の幅木が無い部分があるので是正すること。
③協力会社の提出書類に記入漏れ等が散見される。所定のチェックシートをきちんと活用し、
点検整備すること。支店はパトロール時に点検指導すること。
④手順検討会で、重点監視が必要な手順を決め、専任作業監視を推進すること。